エンジンオイルの正しい捨て方とは?ガソリンスタンドから廃油回収業者まで徹底比較

エンジンオイルの正しい捨て方とは?ガソリンスタンドから廃油回収業者まで徹底比較

エンジンオイルの正しい捨て方、きちんと整理できていますか?DIYでの交換後や事業活動で出る廃油の処理は、意外と知らないことや曖昧な点が多いかもしれません。

この記事では、さまざまな処分方法の方法から、それぞれの注意点、やってはいけないNG例まで、必要な情報を網羅的にまとめました。

個人の方も事業者の方も知識を整理し、安全で環境に優しい捨て方を再確認してください。

廃油の処分・回収なら「KNサービス」にお任せください。地域密着ならではの丁寧な対応でサポートします。

目次

なぜエンジンオイルの正しい捨て方が求められるのか

容器から黄金色の液体が流れ出る様子

エンジンオイルは、使用後にそのまま流したり燃やしたりすると環境へ悪影響を及ぼし、問題となります。たとえ少量であっても、下水や土壌に流れ込むと水質汚染や生態系への悪影響を引き起こす原因になることを忘れてはなりません。

オイルは引火性のある液体でもあり、不適切な保管や処分方法によっては、火災リスクが生じてしまいます。特に屋外での野積みや高温環境での放置は、思わぬ事故につながりかねません。

エンジンオイルは法的にも産業廃棄物として扱われ、誤った処分は法律違反となります。環境保全と安全管理、そして法令順守の観点からも、正しい捨て方を知っておくことが求められます。

参考:e-Gov法令検索「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」第2条第4項

今回はエンジンオイルに絞って解説していますが、家庭向け・事業者向けともに、廃油処分の全体像について知りたい方は、こちらの記事も役立ちます。

✅️ 合わせて読みたい廃油の処理、どうしていますか?正しい方法を知って環境とルールを守ろう

エンジンオイルの正しい捨て方5選

緑色のオイルドラム缶

エンジンオイルは燃えるごみとしてそのまま出すことはできません。安全かつ確実に処分する方法を、おさらいしておきましょう。

  • ガソリンスタンドでの引き取り
  • カー用品店での引き取り
  • 廃油処理ボックスを使用して可燃ごみとして処分
  • ホームセンターを利用する
  • 廃油回収業者に依頼する

これら5つの方法について紹介します。

ガソリンスタンドでの引き取り

身近なエンジンオイルの処理方法として、ガソリンスタンドでの引き取りが挙げられます。給油や洗車のついでに廃油処理を依頼でき、気軽に利用できるのが嬉しいポイントです。

ただし、全ての店舗が無条件で引き取ってくれるわけではありません。オイル交換や商品購入が条件であったり、会員限定であったり、あるいは有料であったりと、対応は店舗ごとに異なるため、確認が必要です。

同じガソリンスタンド会社でも個別の店舗ごとに対応が異なることもあるため、注意してください。

カー用品店での引き取り 

オートバックスやイエローハットなどのカー用品店でも、廃エンジンオイルの引き取りを行っています。基本的にはオイル交換サービスの一環として処分してもらえる形です。

自分でオイル交換を行った場合でも、オイル購入時のレシートがあれば無料引き取りが可能という店舗もあります。また、同じチェーン店でも店舗によって料金が異なることもあるため、調べてから利用すると良いでしょう。

オイル缶の処分にも対応している店舗もあるため、まとめて依頼できれば手間が省けます。店舗のサービス内容を把握し、適切な方法で引き取ってもらいましょう。

廃油処理ボックスを使用して可燃ごみとして処分

市販されている廃油処理ボックス(オイルパック)を使えば、自宅で出たエンジンオイルも比較的簡単に処理できます。使用済みオイルを吸収材に染み込ませて密封する構造になっており、燃えるごみとして出せる設計です。

ただし、自治体によっては「産業系の廃油処理パックは可燃ごみ不可」としている地域もあるため、自治体のごみ分別ルールを確認しましょう。誤って出すと回収されないだけでなく、収集作業に支障が出てしまいます。

処理ボックスはホームセンターやカー用品店、通販サイトなどで購入可能です。少量の廃油を安全に処理したい際には、家庭向けの実用的な方法といえます。

ホームセンターを利用する

一部のホームセンターでは、エンジンオイルの販売に加えて、オイル交換サービスや使用済みオイルの回収を行っています。

全てのホームセンターが廃油回収に対応しているわけではありませんが、選択肢のひとつとして知っておくと良いでしょう。

また、オイル缶の回収や回収量に制限を設けていることもあるため、利用を検討する際は事前に電話や店頭で確認しておくと安心です。

廃油回収業者に依頼する【事業者・大量処理向け】

エンジンオイルの使用量が多い整備業者や運送会社などの事業者は、専門の廃油回収業者に依頼することになるでしょう。

廃油回収業者は、定期回収・大量処理・マニフェスト管理に対応し、コンプライアンスや環境配慮の面でも有効です。保管容器の設置や回収スケジュールの相談にも対応できます。

事業活動の中で廃油が継続的に発生する際は、信頼できる業者と提携し、安心・安全の処理体制を構築するのが重要です。

自動車整備工場などでは、エンジンオイル以外にもさまざまな廃材が発生します。廃材全般の処分方法や業者選びのポイントについては、こちらの記事をご確認ください。

✅️ 合わせて読みたい廃材処分に困ったら?処分方法・費用相場・優良業者の選び方

オイル缶やペール缶はどう処分すればいい?

ステンレス製の角型容器

エンジンオイルを使い終わったあとのオイル缶やペール缶も、適切な方法で処分する必要があります。中に残ったオイルがあるまま捨ててしまうと、可燃性による火災リスクや、環境汚染の原因にもなりかねません。

まずは、缶の中身をできるだけ使い切り、残ったオイルは、先に紹介したエンジンオイル本体の捨て方に従って処理しましょう。

その上で、空になった缶は自治体の分別ルールに従い、資源ごみ、または不燃ごみとして出しましょう。大きなペール缶の場合は、粗大ごみ扱いになるケースもあります。

自治体によって分類や処分方法が異なるため、地域のごみ出しルールを確認してください。外側のラベルや粘着汚れも軽くふき取っておくと、スムーズに回収されやすくなります。缶と中身を一緒に捨てないよう、十分な配慮が必要です。

絶対にやってはいけない!エンジンオイルの間違った捨て方

色とりどりの使用済みオイルドラム缶が積み重なる様子

排水溝に流す、地面に染み込ませる、可燃ごみに混ぜるなど、エンジンオイルの誤った処分は危険です。知らずに行ってしまいがちなNG行為を取り上げ、なぜやってはいけないのかを解説します。

排水溝に流す

エンジンオイルを排水溝にそのまま流すのは、絶対に避けるべき捨て方です。オイルは水に溶けず、排水管の内側に付着して詰まりや悪臭の原因になります。

下水処理場でもエンジンオイルは完全に分解・処理されないことが多く、そのまま河川や海に流れ出て水質汚染を引き起こすおそれがあります。

自治体によっては違法とされ、環境保全条例などにより罰則の対象となるため、注意しなければなりません。エンジンオイルは「排水に流さない」が大前提です。エンジンオイルは「排水に流さない」が大前提です。

土壌へ捨てる

使い終わったエンジンオイルを庭や空き地などに捨てる行為も、環境汚染を招く極めて危険な行為です。土壌に染み込んだオイルは、分解されにくく長期間にわたり地中に残留します。

その結果、作物の生育に影響を与えたり、地下水にまで浸透して水質汚染を引き起こす原因になることもあります。家庭の敷地内であっても「土に捨てれば自然に還る」という考えは誤解です。

エンジンオイルは鉱物油であり、自然界での分解が困難な物質です。土壌や水資源を守るためにも、地面への投棄は決して行ってはいけません。

一般ごみとして無断で排出する

エンジンオイルを布や紙に吸わせて密閉せずにそのままごみ袋に入れて出す行為や、処理ボックスを使わずに流動した状態で出す行為は、大変危険です。

可燃ごみとして出されたオイルが収集車両の中で漏れ出すと、火災や爆発を引き起こす危険性があります。また、一般ごみとして回収された際に適正な処理がされず、環境負荷の高いまま埋立・焼却されてしまうリスクもあります。

「これくらい大丈夫だろう」などと、安易な判断は避けなければなりません。必ず自治体ごとに定められたルールに則り、適切に処分するようにしてください。

エンジンオイルの捨て方に関するQ&A

エンジンオイルの処分に関して、よくある疑問と一般的な回答をまとめました。

エンジンオイルは少量でも引き取ってもらえますか?

はい、引き取り先によりますが、少量でも対応してくれるお店やサービスはあります。

ガソリンスタンドやカー用品店では、店舗の方針や条件次第で少量から引き受けてくれることがあります

処分費用はいくらくらい?

店舗で購入・交換を伴う場合は無料が一般的ですが、持ち込みのみでは数百円の回収費がかかることもあります。

不用品回収業者に依頼する場合は、量にもよりますが、3,000円前後〜が目安です。

何年も放置して古くなったエンジンオイルも処分できますか?

 処分可能です。年数に関係なく「使用済みオイル」として扱われますので、オイル処理ボックスの使用や、対応業者への持ち込みで適切に処理しましょう。

バイクオイルも同じ捨て方?

はい、バイクのエンジンオイルも、基本的には自動車用のエンジンオイルと同じ捨て方で問題ありません。

まとめ

エンジンオイルの正しい捨て方、理解してもらえましたでしょうか。ガソリンスタンドやカー用品店への持ち込み、廃油処理ボックスの利用など、いくつかの選択肢がありますが、それぞれの注意点を守り、安全を最優先しましょう。

なお、ご家庭での少量処分に限らず、整備業者や運送事業者など、大量の廃油を継続的に処理する必要があるなら、KNサービスにご相談ください。

KNサービスでは、エンジンオイルなど廃油の回収・処分に対応しており、少量からでも対応可能です。ご連絡お待ちしております。

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